ローン滞納(ローンたいのう)
ローン滞納とは、住宅ローンやその他の借入れについて、決められた返済日までに支払いができず、支払いが遅れてしまっている状態のことをいいます。住宅ローンでは毎月決まった日に返済を行うことが契約で決められていますが、何らかの事情でこれが守れないと「滞納」となります。
住宅ローンを1回でも滞納すると、金融機関から督促状が届いたり、電話での連絡が来たりします。この段階では話し合いや相談で対応できるケースが多いですが、滞納が2回、3回と続いてしまうと、金融機関は「期限の利益喪失(きげんのりえきそうしつ)」という手続きを行い、残っている住宅ローンの全額を一括で返済するよう求めてくることがあります。
この「期限の利益喪失」が適用されると、分割返済する権利がなくなり、一括返済ができない場合には、不動産に対する「差押え」や「競売」といった強制的な手続きに進むリスクが高まります。
また、ローン滞納を放置したままにしておくと、信用情報に傷がつき、いわゆる「ブラックリスト」に載ることになります。これにより、今後一定期間は住宅ローンやクレジットカード、その他のローンを新たに組むことが難しくなります。
このように、ローン滞納は早めの対応がとても重要です。もし住宅ローンの返済が難しくなった場合には、金融機関に事情を説明したり、任意売却といった対処法を検討することで、競売などの強制手続きを避けられる可能性があります。ローン滞納は放置せず、専門家への相談や早めの行動が解決への第一歩となります。