保証人(ほしょうにん)
保証人とは、住宅ローンや借金などで、お金を借りた本人(債務者)が返済できなくなったときに、その代わりに返済をしなければならない立場の人のことをいいます。金融機関は、貸したお金を確実に回収するために、債務者とは別に保証人をつけることがあります。
住宅ローンの場合、近年では「保証会社」が保証人の役割を担うことが一般的になっていますが、契約内容によっては家族や親族が保証人になるケースもあります。特に昔の住宅ローン契約では、親や兄弟が保証人になっていることも多く見られます。
保証人の最大の特徴は、債務者が返済不能に陥った場合、法律上、債務者と同じように返済義務を負う点にあります。つまり、任意売却や競売によって不動産を売却してもローンの残り(残債)がある場合、その支払い請求が保証人に及ぶ可能性があるのです。
保証人は、「名前を貸しただけ」では済まされず、財産や給与が差押えられるリスクもあります。したがって、保証人になるということは非常に大きな責任とリスクを伴う行為であり、安易に引き受けるものではありません。
任意売却を進める際は、保証人の協力や同意が必要になることも多いため、債務者と保証人が連携しながら、早めに対応策を検討することが重要です。