売却査定(ばいきゃくさてい)
売却査定とは、不動産を売却する際に、その物件が市場でどのくらいの価格で売れるかを不動産会社が調査・算出することをいいます。住宅や土地などの不動産を売るとき、いくらで売れそうかを事前に知るための重要な手続きです。
任意売却を検討する場合にも、売却査定は最初のステップとして非常に重要です。査定では、物件の立地や築年数、間取り、建物の状態、近隣の取引事例、周辺環境、現在の不動産市場の動向など、さまざまな要素を総合的に見て金額が決められます。
不動産会社が出す査定価格は、あくまで「このくらいの価格で売れる可能性がある」という目安にすぎず、実際の売却価格とは異なることがあります。特に任意売却の場合は、債権者(金融機関など)の同意が必要となるため、査定価格と実際の売却条件とのバランスを慎重に見極める必要があります。
また、査定の結果によっては、住宅ローンの残債をすべて返済できるかどうかが判断され、任意売却か一般売却になるのかにも関わってきます。そのため、売却査定は単なる価格の見積もりではなく、債務整理における重要な判断材料のひとつといえます。
任意売却を成功させるためには、適切な査定を行い、現実的な売却価格を把握することが欠かせません。査定の内容や根拠をよく確認し、不明点があれば不動産会社や専門家に相談することが大切です。