ローン減額交渉(ろーんげんがくこうしょう)
ローン減額交渉とは、住宅ローンや不動産購入時の借入金について、返済が困難になった際に、債権者(主に銀行や金融機関)に対して返済条件の見直しや残債の一部減額を求める話し合いのことを指します。収入の減少や病気、離職など、さまざまな事情によってローンの返済が難しくなった場合、返済の延滞や滞納に至る前に交渉を行うことで、より柔軟な対応が得られる可能性があります。
交渉内容には、毎月の返済額の見直し、返済期間の延長、利息の減免、元本の一部免除などが含まれることがあり、債務者の生活状況や支払い能力に応じた対応を求めることができます。ただし、債権者側にとっても損失が発生するため、交渉が成立するかどうかは状況によって異なります。
特に不動産を売却する場合、売却価格がローン残高を下回る「オーバーローン」の状態では、売却後も債務が残ることになります。このときに、残った借金の支払方法について金融機関と相談する際にもローン減額交渉が行われることがあります。
ローン減額交渉は個人で行うことも可能ですが、手続きが複雑で交渉力も求められるため、経験のある不動産会社や専門家に相談することが安心です。早めに対応することで、差し押さえや競売といったリスクを回避できる可能性も高まります。